【外壁塗装業界必見!】リスティング広告運用の4つのコツ。メリット、デメリットも解説
デジタルマーケティング2021/6/30
目次
- 訪問販売だけでなくWEB集客にも力を入れたい
- ポータルサイトからWEB集客を脱却したい
- リスティング広告を運用しているが効果が合わない
- (今はまだ塗装案件を取れていないが)塗装案件を今後増やしていきたい
上記のような悩みを抱えている外壁塗装の経営者様は多いのではないでしょうか。
この記事は外壁塗装業界を始めとした、リフォーム業界で地域密着(ローカル)ビジネスされてる方向けにリスティング広告運用のコツについて解説します。
【今更聞けけない】リスティング広告とは?
改めてリスティング広告とは、GoogleやYahooが提供している広告サービスであり、検索キーワードに対して広告を出稿し広告がクリックされる毎に課金される広告のことを指します。PPC広告と呼ばれることもあります。
以下は「横浜 外壁塗装」と検索した際の検索結果です。
上記の通り自然検索(オーガニック検索)より上位表示されるのが特徴です。
外壁塗装業界でリスティング広告は有効な集客手段か?
結論から申し上げると、外壁塗装業界においてリスティング広告は有効な集客集客手段の一つです。
しかし、ご存知の通り外壁塗装業界は加熱しており、各業界から続々とプレイヤーが参入している状況です。特に外壁塗装(や総合リフォーム)ポータルサイト(一括見積もりサイト)は集客のために莫大な広告費をかけているため、リスティング運用を活用するのであればしっかりと戦略を立てなければなりません。
※運用のコツについては後述します。
リスティング広告のメリットとは
塗装業界におけるリスティング広告のメリットは主に以下の3つです。
- 顕在層にアプローチ可能
- エリア絞った集客が可能
- SEO上位表示につながることもある
顕在層にアプローチ可能
顕在層と潜在層という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
塗装業界においてはそれぞれ以下の内容で定義して説明します。
- 顕在層:施工(塗装)することは決まっていて、施工業者を探している状態
- 潜在層:そもそも施工(塗装)することが決まっておらず、情報収集している段階
リスティング広告は検索キーワードを指定して広告を出すことができるので、顕在層だけに向けてアプローチすることが可能です。
顕在層をターゲットととしたキーワードは例えば以下のようなイメージです。
(顕在キーワード)
- 「◯◯市 外壁塗装」
- 「◯◯市 屋根塗装」
- 「◯◯市 雨漏り」
逆に潜在層向けのキーワードは以下のようなイメージです。
(潜在層キーワード)
- 「外壁塗装 相場」
- 「塗料 種類」
- 「外壁塗装 季節」
上記の様な潜在キーワードはポータルサイトがよく狙うキーワード郡です。
エリア絞った集客が可能
上記で記載の様な「エリア×工事種別」の検索キーワードでリスティング広告を出すことで、獲得したいエリアのユーザーを狙って集客することが可能です。
またGoogleリスティングに関しては、市区町村単位で配信エリアを設定することができるのでより精度の高い広告配信が可能です。
(Googleリスティング管理画面で「大阪」だけで絞った画面)
外壁塗装業界に問わずですがリフォーム業界において「地元の会社に施工を頼みたい」というニーズは非常に強いため、配信エリアを絞ることは重要です。
SEO上位表示につながることもある
「リスティング広告を配信したおかげで自社サイトがSEOで上位表示された」という話を耳にしたことがあるかもしれません。
結論から申し上げると、リスティング広告打つことによってSEOが上位表示される直接的な要因はありません。厳密にいうと正しい因果関係は不明です。
ですがリスティング広告を配信することで間接的にSEOにプラスの影響を与える可能性はあります。
少しSEOの専門的な話になりますが、SEOに「サイテーション」という考えがありますが簡略的に説明すると会社名やブランド名、サイト名などがWEB上で言及されるとSEO的にプラスの影響をもたらすというものです。
サイテーションの考え方をふまえると、以下の様な要因で自社サイトがSEOで上位表示される可能性はあるため、リスティング広告も有効なSEOの手段の一つと言えるかもしれません。
(リスティング広告配信によるSEOのプラスの影響までの因果関係)
リスティング広告を配信
↓
ユーザーが「LUCY塗装店(仮)」のリスティング広告をクリックする
↓
塗装を検討する時期になり、ふと以前検索で見た「LUCY塗装店」を再度(会社の名前を指名で)検索する
↓
会社の名前がWEB上で直接言及されることにより、自社サイトがSEO的にプラスに働く
リスティング広告のデメリットとは
リスティング広告におけるデメリットは主に以下の2点です。
- 掛け捨ての集客方法
- 常時メンテナンスが必要
掛け捨ての集客方法
掛け捨ての集客方法とはつまり、ユーザーを集客するためには永続的に集客コストをかけなければいけないということです。
塗装検討ユーザーの集客に限った話ではありませんが、リスティング広告は短期的な集客施策となるため、同時に資産性の高いSEO対策に注力していかなければいけません。
常時メンテナンスが必要
リスティング広告は常にメンテナンスをしながら、徐々に費用対効果を高めていく(集客単価を下げていく)必要があります。そのためには配信してからも常に数値をモニタリングしながら改善施策を打ち続ける作業は必須です。
メンテナンス項目はいくつもありますが、主に以下の2つの項目は注力した方が良いでしょう。
- 配信キーワードのメンテナンス(=塗装検討意欲の高い人に向けたキーワードを設定する)
- 広告文の最適化(=よりクリックされやすい広告文を作成する)
関連記事:【WEB集客大全!】 リフォーム・外壁塗装業界ネット集客方法徹底解説
リスティング広告の目標問い合わせ獲得単価( CPA)はどれくらい?
いざリスティング広告を始めようと思った時に、外壁塗装や屋根塗装を検討しているユーザーからの問い合わせを一件獲得するのにどれくらいのコストをかけて良いか悩まれると思います。
WEB広告業界でいうところの目標CPA(獲得単価)をいくらで設定するかという問題です。
本体サイトやランディングページのクオリティ、配信キーワードや配信エリア、広告文章によって大きく左右されるので一概に言えませんが、一件の問い合わせ獲得には2万〜5万程は費用がかかると見込まれた方が良いでしょう。
一件の獲得に2万〜3万以内で抑えることができれば十分ポータルサイト(一括見積もりサイト)を使用するより価値があるでしょう。
外壁塗装業界でリスティング広告する上での4つのポイント
上記で少し述べた通り、外壁塗装業界のユーザー集客は他のリフォーム領域に比べてもプレイヤーが多く、リスティング広告も決して楽な戦いではありません。
外壁塗装業界のリスティング広告運用のコツは主に以下です。
- 1.顕在層を狙ったキーワード配信
- 2.外壁塗装ユーザーに合わせたターゲティング設定配信エリアの限定
- 3.広告文言とサイト文言を一致させる
- 4.除外キーワードの設定
1.顕在層を狙ったキーワード配信
外壁塗装を検討しているユーザーの検索キーワードは膨大にありますが、外壁塗装専門会社としてリスティングするのであれば概ね以下の2軸で問題ないでしょう。
- 「エリア×施工種別」
- 会社名
「エリア×施工種別」とは例えば以下の様なキーワードイメージです。
- 「浜松市 外壁塗装」
- 「堺市 屋根塗装」
- 「名古屋 葺替え」
上記がいわゆる顕在層向けのキーワードとなります。
逆にポータルサイト(一括見積もりサイト)が狙う様な潜在層向けのキーワードを配信すると獲得単価(CPA)が高騰する可能性があるので、WEB担当者がいない状態では基本的におすすめしません。
(潜在層向けキーワード例)
- 「外壁塗装 相場」
- 「塗料 種類」
- 「外壁塗装 季節」
- 「外壁塗装 期間」
2.外壁塗装検討ユーザー最適なターゲティング設定
塗装会社皆様がご存知の通り塗装を検討するユーザー層のセグメントはある程度決まっています。リスティング広告では細かなターゲティング設定ができるので、費用対効果を高めるために最適な設定を行いましょう。
主なメインの設定は以下の2つです。
- 配信エリア
- 年齢
配信エリア
基本的には自社施工エリアで広告の配信設定を行ってください。当然かと思われるかもしれませんが、意外と配信エリア設定が抜け漏れしているケースが散見されます。
(例えば)東京のユーザーが欲しいにも関わらず、大阪のユーザーにクリックされてしまうのは成約に繋がらないので非常にもったいない費用となります。
年齢
戸建て購入年齢から計算すると1回目の塗装は40代以上が基本的メインになると思います。例外として親の実家の塗装のために子供が施工を検討するという例もあるかと思いますが、基本的には30代以上の年齢セグメントにするのが良いでしょう。
3.広告文言とサイト文言を一致させる
リスティング広告では広告文を必ず設定しなければいけません。
以下は「新築 戸建て 東京」と調べた際の広告文章例です。
上記の様に検索する人の意図は「新築の戸建てを東京で探している」という心理だということが推察されます。
しかし、この広告をユーザーがクリックした時(サイトに流入した時)に「神奈川の戸建てならお任せください!」という内容のサイトだったらユーザーはどう思うでしょうか。
「東京の分譲実績はあまりないのかな?」と思ってしまい、せっかく流入したのにサイトから離脱してしまう可能性が高くなります。
塗装ユーザーに限った話しではありませんが、広告文とサイトの訴求デザインは一致させる様にしましょう。
4.除外キーワードの設定
リスティング広告で初月から効果を出すのは非常に難しく、少しずつ改善しながら費用対効果を高めていくことは必要不可欠です。
改善のポイントは多数あるのですが、今回は除外キーワードについて解説します。
塗装に特化して広告配信をしているとどうしても、不要なキーワードで検索結果に出てしまいます。
不要なキーワードとは「外壁塗装を検討していないユーザー」「問い合わせがきたとしてもあまり利益に繋がらないユーザー」などです。
具体例をあげるとあまりにも膨大になってしまうのですが、例えば「車の塗装」「部分塗装」「他社の名前」などです。
上記の様なキーワードでクリックされると費用対効果が悪化するので、こまめにキーワードの除外設定を行いましょう。
以下はGoogleリスティング広告の除外設定画面です。左メニューの「検索語句」から除外したいキーワードをチェックして「除外キーワードとして追加」をするだけで簡単に除外設定することができます。
GoogleとYahooどちらのリスティング配信が効果的?
良く言われる話ではありますが、日本の検索エンジン市場においてGoogleシェアが約80%、Yahooが約20%という内訳となっています。
広告予算やエリア、出稿キーワードによって一概には言えませんが、GoogleとYahoo両方で配信するのが理想です。
しかしながら、少額予算での運用だとPDCA(改善施策)がまわしにくいデメリットもあるので、一つの目安として30万以下の予算であればGoogleだけの運用で問題ないかと思われます。
Yahooは50歳以上の割合が多いという塗装業界の集客にとってはメリットもあるので、様子を見ながら運用していくのが良いでしょう。
戦略的にリスティング広告を活用しよう
冒頭で申し上げた通り外壁塗装業界のリスティング集客は、プレイヤーが多く決して楽ではありません。しかしながら、上記のポイントを抑えながら戦略的に広告を打つこと費用対効果高めて集客していくことは可能です。
既に塗装業を営んでいる会社様はもちろん、太陽光、足場、内装業などからゼロベースで塗装集客に力を入れたいというケースもリスティング広告は有効だと考えます。
LUCYでは外壁塗装を始めとしたリフォーム業を専門にリスティング広告のお手伝いをしています
少しでもお困りのことがあればお気軽にご相談くださいませ。